Python:環境構築とHello World
1学習の目的
- 自分のPCでPythonプログラムを書き、実行できる状態を作る。
- 現場では venv による環境分離と pip でのライブラリ管理が日常業務。ここでの手順はプロジェクト参画初日に必ず行う作業そのもの。
2基礎解説
Pythonの実行には「Python本体(インタプリタ)」が必要です。公式サイトからインストールし、ターミナル(Windowsならコマンドプロンプト/PowerShell)から動かします。
| コマンド | 役割 |
|---|---|
| python --version | インストール確認・バージョン表示 |
| python ファイル名.py | スクリプトの実行 |
| pip install パッケージ名 | 外部ライブラリの追加 |
| python -m venv venv | 仮想環境の作成(プロジェクトごとの隔離) |
- ファイルは拡張子 .py で保存する。
- 実行は「ターミナルで python ファイル名.py」が基本形。
- print() は画面に文字を出す最重要関数。
- プロジェクトごとに venv を作るのが現場の常識(ライブラリの衝突を防ぐ)。
- エラーメッセージは下から読む——最後の行に原因の種類が書いてある。
現場使用例:新しい案件に入ったらまず「リポジトリを取得 → venv作成 → pip install -r requirements.txt」。この流れは全Python現場で共通です。
# hello.py — はじめてのプログラム
print("Hello, World!") # 画面に文字を表示
print("Pythonの学習を開始します")
# ターミナルで実行:
# python hello.py
3基本ドリル(10問)
出力 == Hello, World!
print() の中に文字列をクォートで囲んで入れる。
print("Hello, World!")
print() が画面出力の基本。クォートの閉じ忘れは最初の定番エラー。
A. .txt B. .py C. .python D. .pyc 選択★☆☆無料
解答 == B
2文字。
B
.py がソースファイル。.pyc は実行時に自動生成されるキャッシュで自分では作らない。
python ____
バージョン番号が表示される
ハイフン2つで始まるオプション。
python --version
環境トラブルの調査は必ずバージョン確認から始める。
2行の出力が順に一致
print() は実行のたびに自動で改行される。
print("おはよう")
print("こんにちは")
print() は末尾に改行を自動で付ける。抑止したい場合は end="" を使う(後の章で学習)。
A. run greet.py B. python greet.py C. greet.py start D. execute greet 選択★☆☆無料
解答 == B
「python + ファイル名」。
B
実行の基本形。パスが通っていない場合は python3 になる環境もある。
print("テスト)
A. テスト と表示される B. 何も表示されない C. SyntaxError になる D. 自動で修正される 選択★★☆無料
解答 == C
クォートが閉じているか確認。
C
閉じクォート忘れは SyntaxError: unterminated string literal。エラー文の最終行を読む習慣をここで作る。
____ install requests
requestsが導入される
Pythonのパッケージ管理ツール名。
pip install requests
pip がPython標準のパッケージ管理。現場では requirements.txt からの一括導入が主流。
出力が1行のみ
コメントは # で始める。
# これはメモです
print("実行されるのはここだけ")
# 以降は無視される。現場のコードはコメントで意図を残すのがマナー。
A. 実行速度を上げる B. プロジェクトごとにライブラリを分離する C. コードを暗号化する D. 自動でバグを直す 選択★★☆無料
解答 == B
「プロジェクトごと」がキーワード。
B
案件Aは pandas 1.x、案件Bは 2.x…という衝突を防ぐのが venv。現場必須の習慣。
python -m ____ venv
venvフォルダが作成される
モジュール名は環境の英語。
python -m venv venv
-m はモジュール実行。最後の venv はフォルダ名なので任意だが venv が慣習。
4実践シナリオ(5問)
出力例:
名前:田中太郎
所属:開発1課
意気込み:頑張ります コーディング★★☆無料
3行の出力形式が一致
print() を3回。「名前:」などの見出しも文字列に含める。
print("名前:田中太郎")
print("所属:開発1課")
print("意気込み:頑張ります")
整形出力の第一歩。後の章で変数とf-stringに置き換えて進化させる。
A. Pythonが壊れている B. カレントディレクトリにそのファイルがない C. メモリ不足 D. コメントの書きすぎ 選択★★☆無料
解答 == B
「open file」できない=見つからない。
B
実行前に ls / dir でファイルの場所を確認する。パス関連は新人トラブルの最頻出。
==============
売上集計ツール v1.0
============== コーディング★★☆無料
3行が完全一致
記号も普通の文字列として print できる。
print("==============")
print("売上集計ツール v1.0")
print("==============")
CLIツールの起動バナーは実務でよく見る形。文字列は記号も数字もそのまま扱える。
ア. pip install -r requirements.txt
イ. python -m venv venv
ウ. 仮想環境の有効化(activate)
A. ア→イ→ウ B. イ→ウ→ア C. ウ→イ→ア D. イ→ア→ウ 選択★★★無料
解答 == B
箱を作る→箱に入る→荷物を入れる。
B
venv作成→有効化→依存導入。activate前にpipすると全体環境を汚してしまう。
Print("集計を開始します")
print(対象:2026年8月)
print("完了"
3行が正しく出力される
①大文字小文字 ②クォート忘れ ③閉じカッコ忘れ。
print("集計を開始します")
print("対象:2026年8月")
print("完了")
Pythonは大文字小文字を区別する(Print は未定義)。エラー修正の型:メッセージ最終行→該当行→前後の記号を確認。
5仕上げ課題
1. 1行目にコメントで「起動バナー表示スクリプト」と書く
2. 次の5行を表示する
********************
ゼロカラコード 集計ツール
version 1.0
担当:自分の名前
********************
3. 実行コマンド(python startup.py)をコメントとして最終行に残す
5行の出力形式一致/コメント2か所が存在
コメントは出力されないことを確認しながら書く。
# 起動バナー表示スクリプト
print("********************")
print("ゼロカラコード 集計ツール")
print("version 1.0")
print("担当:田中太郎")
print("********************")
# 実行: python startup.py
「コメントで意図を残す」「整形して出力する」——どんな小さなスクリプトでも守るべき現場の基本形。