Python / LESSON 01 / PY01

Python:環境構築とHello World

1学習の目的

2基礎解説

Pythonの実行には「Python本体(インタプリタ)」が必要です。公式サイトからインストールし、ターミナル(Windowsならコマンドプロンプト/PowerShell)から動かします。

コマンド役割
python --versionインストール確認・バージョン表示
python ファイル名.pyスクリプトの実行
pip install パッケージ名外部ライブラリの追加
python -m venv venv仮想環境の作成(プロジェクトごとの隔離)
✅ 覚えるべき重要ポイント
  1. ファイルは拡張子 .py で保存する。
  2. 実行は「ターミナルで python ファイル名.py」が基本形。
  3. print() は画面に文字を出す最重要関数。
  4. プロジェクトごとに venv を作るのが現場の常識(ライブラリの衝突を防ぐ)。
  5. エラーメッセージは下から読む——最後の行に原因の種類が書いてある。

現場使用例:新しい案件に入ったらまず「リポジトリを取得 → venv作成 → pip install -r requirements.txt」。この流れは全Python現場で共通です。

# hello.py — はじめてのプログラム
print("Hello, World!")     # 画面に文字を表示
print("Pythonの学習を開始します")

# ターミナルで実行:
#   python hello.py

3基本ドリル(10問)

PY01-D01 画面に「Hello, World!」と表示するプログラムを書け。 コーディング★☆☆無料
期待される結果

出力 == Hello, World!

ヒント

print() の中に文字列をクォートで囲んで入れる。

模範解答
print("Hello, World!")
解説

print() が画面出力の基本。クォートの閉じ忘れは最初の定番エラー。

PY01-D02 Pythonスクリプトファイルの正しい拡張子はどれか。
A. .txt B. .py C. .python D. .pyc
選択★☆☆無料
期待される結果

解答 == B

ヒント

2文字。

模範解答
B
解説

.py がソースファイル。.pyc は実行時に自動生成されるキャッシュで自分では作らない。

PY01-D03 インストール済みPythonのバージョンを確認するコマンドを完成させよ。 穴埋め★☆☆無料
コード
python ____
期待される結果

バージョン番号が表示される

ヒント

ハイフン2つで始まるオプション。

模範解答
python --version
解説

環境トラブルの調査は必ずバージョン確認から始める。

PY01-D04 print() を2回使い、1行目に「おはよう」、2行目に「こんにちは」と表示せよ。 コーディング★☆☆無料
期待される結果

2行の出力が順に一致

ヒント

print() は実行のたびに自動で改行される。

模範解答
print("おはよう")
print("こんにちは")
解説

print() は末尾に改行を自動で付ける。抑止したい場合は end="" を使う(後の章で学習)。

PY01-D05 ファイル greet.py を実行する正しいコマンドはどれか。
A. run greet.py B. python greet.py C. greet.py start D. execute greet
選択★☆☆無料
期待される結果

解答 == B

ヒント

「python + ファイル名」。

模範解答
B
解説

実行の基本形。パスが通っていない場合は python3 になる環境もある。

PY01-D06 次のコードを実行した時に起きることはどれか。
print("テスト)
A. テスト と表示される B. 何も表示されない C. SyntaxError になる D. 自動で修正される
選択★★☆無料
期待される結果

解答 == C

ヒント

クォートが閉じているか確認。

模範解答
C
解説

閉じクォート忘れは SyntaxError: unterminated string literal。エラー文の最終行を読む習慣をここで作る。

PY01-D07 外部ライブラリ requests をインストールするコマンドを完成させよ。 穴埋め★★☆無料
コード
____ install requests
期待される結果

requestsが導入される

ヒント

Pythonのパッケージ管理ツール名。

模範解答
pip install requests
解説

pip がPython標準のパッケージ管理。現場では requirements.txt からの一括導入が主流。

PY01-D08 コメント(実行されないメモ)を1行書き、その下で「実行されるのはここだけ」と表示せよ。 コーディング★★☆無料
期待される結果

出力が1行のみ

ヒント

コメントは # で始める。

模範解答
# これはメモです
print("実行されるのはここだけ")
解説

# 以降は無視される。現場のコードはコメントで意図を残すのがマナー。

PY01-D09 仮想環境(venv)を使う主な目的はどれか。
A. 実行速度を上げる B. プロジェクトごとにライブラリを分離する C. コードを暗号化する D. 自動でバグを直す
選択★★☆無料
期待される結果

解答 == B

ヒント

「プロジェクトごと」がキーワード。

模範解答
B
解説

案件Aは pandas 1.x、案件Bは 2.x…という衝突を防ぐのが venv。現場必須の習慣。

PY01-D10 仮想環境を作成するコマンドを完成させよ。 穴埋め★★☆無料
コード
python -m ____ venv
期待される結果

venvフォルダが作成される

ヒント

モジュール名は環境の英語。

模範解答
python -m venv venv
解説

-m はモジュール実行。最後の venv はフォルダ名なので任意だが venv が慣習。

4実践シナリオ(5問)

PY01-S01 【朝会での自己紹介ツール】名前・所属・意気込みの3行を表示する introduce.py を作成せよ。
出力例:
名前:田中太郎
所属:開発1課
意気込み:頑張ります
コーディング★★☆無料
期待される結果

3行の出力形式が一致

ヒント

print() を3回。「名前:」などの見出しも文字列に含める。

模範解答
print("名前:田中太郎")
print("所属:開発1課")
print("意気込み:頑張ります")
解説

整形出力の第一歩。後の章で変数とf-stringに置き換えて進化させる。

PY01-S02 【新人研修】後輩が「python report.py を実行したら python: can't open file と出た」と相談してきた。最も可能性が高い原因はどれか。
A. Pythonが壊れている B. カレントディレクトリにそのファイルがない C. メモリ不足 D. コメントの書きすぎ
選択★★☆無料
期待される結果

解答 == B

ヒント

「open file」できない=見つからない。

模範解答
B
解説

実行前に ls / dir でファイルの場所を確認する。パス関連は新人トラブルの最頻出。

PY01-S03 【バナー表示】ツール起動時のバナーとして次の3行を表示せよ。
==============
売上集計ツール v1.0
==============
コーディング★★☆無料
期待される結果

3行が完全一致

ヒント

記号も普通の文字列として print できる。

模範解答
print("==============")
print("売上集計ツール v1.0")
print("==============")
解説

CLIツールの起動バナーは実務でよく見る形。文字列は記号も数字もそのまま扱える。

PY01-S04 【環境構築手順書】新メンバー向け手順として正しい順序はどれか。
ア. pip install -r requirements.txt
イ. python -m venv venv
ウ. 仮想環境の有効化(activate)
A. ア→イ→ウ B. イ→ウ→ア C. ウ→イ→ア D. イ→ア→ウ
選択★★★無料
期待される結果

解答 == B

ヒント

箱を作る→箱に入る→荷物を入れる。

模範解答
B
解説

venv作成→有効化→依存導入。activate前にpipすると全体環境を汚してしまう。

PY01-S05 【デバッグ演習】次のコードには誤りが3か所ある。すべて修正して「集計を開始します」「対象:2026年8月」「完了」の3行が出るようにせよ。 コーディング★★★無料
コード
Print("集計を開始します")
print(対象:2026年8月)
print("完了"
期待される結果

3行が正しく出力される

ヒント

①大文字小文字 ②クォート忘れ ③閉じカッコ忘れ。

模範解答
print("集計を開始します")
print("対象:2026年8月")
print("完了")
解説

Pythonは大文字小文字を区別する(Print は未定義)。エラー修正の型:メッセージ最終行→該当行→前後の記号を確認。

5仕上げ課題

PY01-FINAL 【ツール起動スクリプトの作成】あなたはチームの集計ツールの「起動画面」担当になった。以下の仕様を満たす startup.py を書け。

1. 1行目にコメントで「起動バナー表示スクリプト」と書く
2. 次の5行を表示する
********************
ゼロカラコード 集計ツール
version 1.0
担当:自分の名前
********************


3. 実行コマンド(python startup.py)をコメントとして最終行に残す
期待される結果

5行の出力形式一致/コメント2か所が存在

ヒント

コメントは出力されないことを確認しながら書く。

模範解答
# 起動バナー表示スクリプト
print("********************")
print("ゼロカラコード 集計ツール")
print("version 1.0")
print("担当:田中太郎")
print("********************")
# 実行: python startup.py
解説

「コメントで意図を残す」「整形して出力する」——どんな小さなスクリプトでも守るべき現場の基本形。